パリの象徴ともいえるセーヌ川だが、同時にペニッシュpénicheという文化を忘れてはならない。
これは、日本語でいうと船なのだが、普通の移動用の船ではないし、遊覧船でも屋形船でもない。バーやレストラン、そしてライブハウスなどを兼ねた船のことを指す。
いままでで二度訪れたことがあるのだが、岸に固定されたものばかりであまり船という感じはない。それにしたってなぜ船で営業するのだろうか。音を出すのは水面下の部分なので、吸音性にすぐれていて便利なのだろうか。
写真はMarcounetという名前の船。割と落ち着いたおしゃれな感じ。この時は友人のアコーディオニストである、Tacaさんのトリオのライブ。
そしてこちらはAnakoという船。
その夜はJam Orientaleというのをやっていた。入場料は投げ銭。移民の多いパリではこうして異国的な音楽もたくさんある。ジプシージャズだってそう。全く違う文化がまじりあうことで、怪しげな、そして新しい芸術が生まれているのだ。素晴らしい。
独特な旋律とリズム。奇数拍のものや、ダンス的なものなど。観客も7、80人くらい入っていたんじゃないか。
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