フランスについて約半年くらいになる。
最初は日本と違うところばかりが目についたフランス暮らしだが、だんだんと慣れたり飽きたりしてくるもので、今となっては日本と比べるということもしなくなってきた。
日本人だからどうこうということはあまりなく、むしろ不便なところがあれば、「これが日本だったら」と不満をもらしてしまうくらいだ。(そしてそういう場面は数えきれないくらいある)。もちろんこちらでの仕事は日本よりもはかどる部分があって、それは本当に助かるし感謝もしている。
だが、だからといってフランス人っぽくなってきたとは全く思わない。
日本人とフランス人という二つの極があって、日本人からだんだんとフランス人になっていく、というわけではないような気がする。
どちらかというと、「フランスにいる日本人」みたいになってきたとは感じる。それはたとえば、フランス語の食べ物を指すときにフランス語風の発音になってしまったり、飲み会の時に赤ワイン、といった慣習を知らずに身につけてしまったり、といった具合だ。でもそれが必ずしもアイデンティティとしてフランス人らしさが混じってきたという感じではない。説明するのはもどかしいが、なんとなくそういう感覚だ。
関係ないが、写真は「ポワシーの核」というアプリコットなどのリキュールで、とってもうまいです。
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