以前不運な出会いをしてから(旅先の東京であたった)、生牡蠣は避け続けてきた。
だが、「冬hiverはHのつく食材がうまい」らしいフランスで、牡蠣huitreを食べないわけにはいかないということで、正月祝いに食べてきた。
各種牡蠣の味見コース(26€)を注文。
塩味のついた4種の牡蠣にレモンをしぼっていただく。
昔は新鮮さが命な食材だけに、特に味付けもせず、生きたまま海水の味で出していたらしいのだが、今はもしかすると手を加えているのかもしれない。
味は、もちろんうまい。
フォークを使って貝柱を切って食べるのだが、そんなこともまどろっこしいくらいうまい。
本当は30個くらい一気に食べたい。バケツみたいな容器で。
何も考えずににじゃんじゃん胃に流し込みたい。
付け合わせはパン。
昔から塩気の強い牡蠣には、無塩バターとパン、と相場が決まっている。レモンの上に載っていたせいで、
「(もしかして、牡蠣と食べるのだろうか……)」
と思っていたのだがそんなことはなく、パンに付ける。
もう一つ注意すべき点として、写真のように、フィンガーボウルが出てくるということだ。レモンが載っているせいで、これにパンか何かをつけて食べるのか、と思いきやそうではない。
牡蠣は手を使って食べるので、これで手を洗えということなのだ。
牡蠣は、焼き網みたいな台に上の、大きな皿にしきつめられた氷に載せられて出てくるのだが、その下にはこれが出された。
左がやわらかい黒パンで、バターによく合う。
右は少し酸味のあるソースで、梅のようなレモン酢のような味がする。牡蠣につけて食べる。
ほかにもどれを頼んでもおいしかったし、観光客以外の人たちも入っていたので、ここはおすすめです。
立地が良すぎるせいで混んでいるだろうけど。
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